スポンサーリンク
半幽霊・ねずみ町三番地
水木しげる漫画大全集の第10回目の配本である貸本漫画集6巻が届いたので、レビューをしてみたいと思います。
この巻では、短編の話がいくつか入っております。
・現代怪談 半幽霊
・ねずみ町三番地
・ガン太郎不思議談 庭に住む妖怪
・亡者の笛
・地底の足音
の5話が収録されています。
まず、全体的に怪談的要素が強く、ねずみ町などは世にも奇妙な物語のような話です。話のストーリーなどがあまり古さを感じることが無くクオリティの高い話が多いです。水木しげる先生の短編がこんなにも面白いとは知らなかったです。
また、ガン太郎が主役の「庭に住む妖怪」では、アニメ第5期ゲゲゲの鬼太郎でもおなじみの白山坊が登場します。
亡者の笛もラストがなかなか面白く、惹き付けられてしまう話です。
短編という関係だからか、星新一先生の話を読みたくなってしまいました。
半幽霊という話は、水木しげる先生が実際に体験したというようなコメントが話の最後のページに書いてありました。
水木しげる先生のゾッとさせられるような怪談話が読めたのは全巻購入をして良かったと思います。
また、絵自体は貸本時代ということで古いような気もしますが気にせず、どんどん読み進めることが出来ます。
これは、水木しげる先生に興味を持った人にはぜひとも読んで頂きたい漫画です。短編なので展開のスピードが心地よいです。